先日、米次期大統領にオバマ氏が選出されました。事前の世論調査でもオバマ氏が圧倒的に有利とされており、予想通りの結果と評する方も少なくありません。僕自身はというと、実は非常に懐疑的な見方をしておりました。大学時代を米国で過ごしてきた体験からどうしても最後の最後までオバマ氏の当選をイメージ出来なかったからです。
と言うのは、僕が過ごしたボストンや隣のニューヨーク、シカゴやL.Aなど大都市ではほとんど見受けられませんが、内地の地方都市などに行くとビックリするぐらいの人種差別が存在していて、僕自身も旅行などで何度か経験をし、とても悔しい思いをした記憶があります。
それはレストランや空港、通りを歩いているときなど日常生活の中で普通に行われています。とあるレストランで順番待ちをしていると、店員自らが僕の後ろで並んでいる白人を優先的に席に案内したり、ブティックで洋服を試着していると遠くのほうでニヤニヤと笑っていたり、僕が住んでいたボストンではほとんどそういったことがなかっただけに、やはり米国での人種差別は根強く残っているんだなと痛感しました。
そして、大統領選では事前調査でマケイン氏に14ポイントの差をつけていたオバマ氏が、結果としては7ポイント差で勝利。この7ポイントの誤差がいわゆるブラッドリー効果と言われるもので、1982年のカリフォルニア州知事選で圧倒的に有利と言われていた黒人候補、トム・ブラッドリーが敗戦するという、人種差別イメージをもたれるのを嫌った白人が事前調査で黒人に投票すると本心を隠し、実際は白人に投票したというものです。
しかしながら、それでも米国は黒人を大統領に選んだわけです。それは変わらざるを得ないほど、世界は大きな転換期を迎えていると国民の多くが感じていたからでしょう。それは日本でも同じことで、様々な分野において大きな転換期を迎えています。守るべきは守り、変えるべきは勇気を持って壊す、このバランス感覚の優れた人がこれからの日本を牽引していくのだと思います。
間違いなく米国は変わろうとしています。本当に変われるかは別として、日本も同じように変わる努力をしなければ、日本の未来はないのだと思います。
今回はちょっと真面目な話をしちゃいました。
皆様は米大統領に黒人が選出されたことについて、どのようにお考えですか?

